札幌交響楽団 第676回定期演奏会
2026年4月19日13:00 札幌コンサートホール Kitara大ホール
指揮 /広上 淳一<友情指揮者>
チェロ / 山崎 伸子 *
チャイコフスキー 幻想序曲「ハムレット」
チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲 *
チャイコフスキー 交響曲第5番
オーケストラは充実したいい演奏だったが、広上がやや表現しにくそうに指揮をしていたように感じられ、彼のキャラクターとはちょっと合わない作品のような気がした。全体的に重い雰囲気の作風で、あまり演奏されないのもわかるような気がする。
「ロココ変奏曲」を弾いたチェロの山崎伸子は約20年ぶりの札響との共演。今年デビュー50周年だそうだ。大向こうを唸らせるスケール感はないにせよ、優しく暖かい音楽性で、聴き手を柔らかく包み込むような名演。音楽の流れが自然で、一つ一つの変奏を大切にじっくりと演奏し、作品の魅力を伝えてくれた。オーケストラも好サポート、こういう親しみやすい演奏は本当に久しぶり。
アンコールにカタルーニャ民謡(カザルス編)/鳥の歌。色々なチェリストで聴いてきたが、今日のは最も美しくかつ感動的な演奏。かつて国連の会議場でこれを演奏したカザルスが、鳥たちはピースと鳴く、と楽曲を説明していたシーン(確かNHK TVで放映された)を思い出した聴衆も多かったのではないか。
後半は交響曲第5番。管楽器群のソロがたっぷり聴け、聴きどころの多い作品だ。管楽器のソリスト達はそれぞれ力演で申し分なかったが、一部客演奏者が演奏していたようで、馴染みのない音色だったのが惜しい。
各楽章の性格描写など的確で全体的に好演だったが、贅沢を言うと、フレーズのまとめ方や、各パート間の繋がりなど、細部の仕上げがやや大雑把なところがあったのが惜しい。
この作品、札響演奏歴は105回、定期では18回目だそうで、今日も手慣れた演奏だったことは確かだが、有名曲ゆえこのホールでもかつて何度も名演が披露されてきたので、定期公演であればもっと完成度の高い演奏が聴きたかったところ。
コンサートマスターは会田莉凡。
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