2026/07/08


 PMF オープニングナイト

2026年7月7日18:30 札幌コンサートホールKitara(大ホール)


指揮:ライアン・バンクロフト
PMFヨーロッパ(PMFウィーン/PMFベルリン)
PMFオーケストラ



◆バーンスタイン:「キャンディード」序曲
ライアン・バンクロフト(指揮)
PMFベルリン
PMFオーケストラ

◆J. シュトラウス I:ケッテンブリュッケ・ワルツ 作品4

PMFウィーン
ヤメン・サーディ(ヴァイオリン I)

ダニエル・フロシャウア―(ヴァイオリン II)

バルナバ・ポプラフスキ(ヴィオラ)
ミヒャエル・ブラーデラー(コントラバス)


◆ルイス・プリマ(J. ディヴィス編):シング・シング・シング


PMFベルリン
ステファン・ラグナー・ホスクルドソン(フルート)
アレクサンダー・バーダー(クラリネット)
サラ・ウィリス(ホルン)
フランツ・シンドルベック(パーカッション)

◆バーンスタイン:『ウエストサイド・ストーリー』から

             「シンフォニック・ダンス」
ライアン・バンクロフト(指揮)
PMFウィーン

PMFオーケストラ




 今年もPMFが開幕、今年の客演指揮者はライアン・バンクロフト。昨年、NHK交響楽団を指揮していたようだが、札幌は初登場。まだ30代のようで、指揮ぶりは若々しい。毎年恒例となったPMF開幕を告げる「キャンディード」序曲は引き締まった若々しい華やかな演奏で、これからが楽しみな指揮者だ。

 続いて弦楽器だけで、逝去したPMF関係者への追悼演奏で、バッハの「G線上のアリア」。オーケストラはさすがにまだ未完成の域を出ないが、ところがバンクロフトの丁寧で細部まで気配りされた指揮で、曲が進むにつれ、次第にピッチと音色が整い始め、細かいアーティキュレーションなど音楽的な完成度が高まって最後はまとまりある演奏となった。



 一方、今年の目玉は初登場のヤメン・サーディ。J. シュトラウス 一世の「ケッテンブリュッケ・ワルツ 」で見事なソロを披露し、期待通りの抜群のセンスの演奏家。さすが25歳の若さでウィーン・フィルのコンサートマスターに就任した逸材。12日のPMFオーケストラで共演するショスタコービッチがとても楽しみだ。


 PMFベルリンではベルリン・フィルメンバーにPMFアカデミー生が加わっての「シング・シング・シング」を楽しげに演奏。


 最後は「シンフォニック・ダンス」の鮮やかな演奏で閉幕。バンクロフトのダイナミックな指揮ぶりは見事だが、むしろ随所で見せた繊細で透明な表情がとても印象的。今後、バンクロフトがダイナミックさと繊細さをどのようにバランスを取りながらこのオーケストラを誘導していくのかが注目点か。

 年配者にとってはバーンスタインは同時代の作曲家で、何度も繰り返し聴いてきた作品。今日の演奏はひときわ華麗でスケール感豊かな演奏だったが、彼らの、ノリのいい、しかし客観的な演奏を聴いていると、若手演奏家にとってはもはやクラシックなカテゴリーに入る作品なのだろう、という印象を強く受けた。

(写真はPMFHPより転載)

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