2023/02/26

 25回リスト音楽院セミナー

歴代最優秀受講生による

ランチタイムコンサート


2023年2月2312:15  札幌コンサートホールKitara小ホール


ピアノ、お話/水野魁政(第23回リスト音楽院セミナー最優秀受講生)

お話/ガーボル・ファルカシュ


ショパン:24の前奏曲 作品28より 第1番〜第12

コダーイ:マロシュセーク舞曲


 セミナー最優秀受講生には毎年、主催者の札幌コンサートホールから翌年のブダペスト・スプリング・フェスティバルに出演する資格が授与される。

 コロナ禍で日程変更はあったものの、水野は202255日に同フェスティバルでのソロリサイタルに出演した。その出演報告も含めての、いわば帰朝演奏会。


 水野は1997年生まれで、偶然にもKitaraと同じ世代。リスト音楽院ソリスト・ディプロマコースに在学中。絶え間ない研鑽を積んでいるようで、ショパンもコダーイも技術的にも音楽的にも優れており、安定したプロフェッショナルの演奏で申し分ない。まだ多少書生風の雰囲気が感じられはするが、これからの未来が大いに楽しみな骨太の演奏だ。

 配布プログラムには、自身による曲目解説とブダペストでの留学生生活の写真が掲載されており、また折り込みでフェスティバルでのソロリサイタルの感想と写真付きのレポートが添付されており、これは主催者の好企画。開演前のひとときを楽しませてくれた。


 お話は師のファルカシュ教授と通訳の谷本聡子氏を交えての3人の対談。明朗な性格の持ち主のようで、緊張を感じさせない伸び伸びとしたトーク。師のお話も弟子を大切にしている様子が伺われ、楽しい内容だった。

 本人によると、セミナー受講までは北海道に来たことがなかったそうで、雪に悩ませられながらも、こういう機会を持て、とてもよかった、とのこと。


 祝日のお昼ということで、来場者が多く、セミナーに関心を持つ音楽ファンが増えてきたようだ。その期待に充分沿う好演。今後の活躍に期待しよう。


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