札幌音楽家協議会・ハイメス 国際交流コンサート
REZONANCIA 共鳴 vol.2
2024 年2月15日19:00 ザ・ルーテルホール
共催/札幌音楽家協議会 NPO法人北海道国際音楽交流協会
ザ・ルーテルホール
クラリネット/ジョンボル・ダーニエル・エセニ
ソプラノ/ガリチ・ラウラ
モーツァルト :クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
クラリネット /ジョンボル・ダーニエル・エセニ
ヴァイオリン /山本泰子・舩橋潤子 ヴィオラ /今井佑佳
チェロ /山田慶一
サン=サーンス :タランテラ Op.6
クラリネット /ジョンボル・ダーニエル・エセニ
フルート /高殿 幸 ピアノ /三上絵里香
シュミット :三重奏によるソナチネ Op.85
クラリネット /ジョンボル・ダーニエル・エセニ
フルート /細野雅子 ピアノ /高垣美加
シューベルト :岩の上の羊飼い D.965
クラリネット /ジョンボル・ダーニエル・エセニ
ソプラノ/ガリチ・ラウラ ピアノ /安田実奈
メンデルスゾーン :演奏会用小品第1番 へ短調 Op.113
クラリネット /ジョンボル・ダーニエル・エセニ
クラリネット /高畑友香 ピアノ /西村範子
「ハンガリーの俊英シリーズ」(2月12日)で札幌デビューし、颯爽とした快演を聴かせてくれた若干20歳のジョンボル・ダーニエル・エセニが今日は札幌市内の音楽家と共演。前回同様全て出演し、相変わらずタフで見事な演奏を聴かせてくれた。
前半のモーツァルトは、札幌勢の弦楽四重奏が大健闘。常設のアンサンブルではないのにも関わらず、短い期間でよくまとめあげ、表情豊かなモーツァルトを聴かせてくれた。クラリネットも生き生きと演奏していたが、お互いにもう少し熟成させる時間があればさらに深みのある演奏になっただろう。
後半はそれぞれ札幌の管楽器とピアノのソリストが加わってのアンサンブル。クラリネットとフルートによるサン=サーンスとシュミット、クラリネット2本(オリジナルはクラリネットとバセットホルン)によるメンデルスゾーンと、ジョンボルと一緒に来札したソプラノのガリチ・ラウラ がシューベルトの「岩の上の羊飼い」を歌った。
シューベルトを歌ったガリチは、ジョンボルと同じ20歳。表情豊かな歌を聴かせてくれた。これ一曲だけでは真価を発揮することが出来なかったようだが、将来楽しみな歌手のようだ。
管楽器の演奏曲目は、聴く機会の少ない作品ばかりで、これは貴重。ジョンボルの精力的な演奏に刺激を受けたのか、各ソリストがソロに、アンサンブルにと共に多彩で、積極的で表情豊かな演奏を披露。それぞれの作曲家の個性がよく見えて来て、なかなか聞き応えがあった。
中でも最後のメンデルスゾーンでの高畑がジョンボルに一歩も引けを取らず、競演していたのが特に印象に残った。
このシリーズは昨年が第1回(2023年2月20日)で、札幌コンサートホールが招聘しているハンガリーの若手音楽家と札幌市内の音楽家が共演するプロジェクト。今後も継続することを期待している。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。